
「スマホアプリの中で最も触っている時間が長いのがLINE」なんて人も多いのではないでしょうか。
普通のトークや通話だけでなく、写真・動画の送受信や、ビデオ通話を頻繁にする人も多いでしょう。最近はタイムラインの企業アカウント等で、動画が自動再生されるようになりました。
そんなわけで、LINEアプリは使い方によっては通信量を大量に消費してしまいます。そこで、通信量を抑えるための設定を紹介します。
この記事を読むとわかること
- LINEの通信量を節約する4つの設定
- LINEの通信量を確認する方法
- LINEはどの程度通信量を消費するのか?
目次
LINEの通信量を抑える4つの設定
この4つの設定をするだけで、通信量を節約することができます。
- 写真の自動ダウンロードをオフに
- 送信する写真の画質を低画質に
- GIFの自動再生をオフに
- 動画の自動再生をオフに
LINEアプリを立ち上げ、右端のメニュータブに移動。右上の[歯車]をタップ。
下にスクロールし、[写真と動画]をタップ。

4つの項目を設定します。
- 送信する写真の画質→[低画質]に
- 写真を自動ダウンロード→オフ
- GIF自動再生→オフ
- 動画自動再生→[Wi-fiのみ]もしくは[自動再生しない]に

以上で設定は完了です。
しかし、これらの設定は、LINEの機能を下げているわけなので、使いにくいと感じる人もいるでしょう。通信量を節約するためには、仕方ないことかもしれません。
LINEの通信量をゼロにする方法がある
この場でできる方法ではありませんが、LINEの通信量をゼロにすることもできます。それは、LINEの通信量をカウントしない格安SIMを契約することです。
みなさんは、どの通信会社と契約していますか?docomo、au、Softbankのような大手キャリアと契約している人もいれば、格安SIMを契約している人もいると思います。
格安SIMの中には、カウントフリーというサービスを行なっている会社があります。カウントフリーというのは、特定のアプリの通信量をカウントしないということです。つまり、そのアプリなら、どれだけ使っても月間データ容量には影響せず、使い放題ということです。
LINE以外にも、InstagramやFacebook、YouTubeがカウントフリーになる格安SIMもあります。
LINEをカウントフリーの対象としている格安SIMは、以下の2社です。
- LINEモバイル
- DMM mobile
LINEモバイル
LINEモバイルは、LINEアプリがカウントフリーで使えます。LINEアプリはどれだけ使っても月間データ通信量にカウントされません。高画質な画像や動画を見たり、ビデオ通話をしたりということが無制限で行えます。
他の格安SIMと同じく、料金は格安。今大手キャリアを契約している人は、平均して月4,000円以上安くなるでしょう。仮に1年使うと、5万円以上の節約になります。なので、違約金を支払ってでも格安SIMに乗り換えた方が多くの場合トータルでみると節約できます。
また、LINEモバイルはLINEだけでなく、Twitter、Instagram、Facebookという4つのSNSアプリがカウントフリーなので、SNSをたくさん使う人にはとてもおすすめな格安SIMです。
私自身、スマートフォンの通信量はSNSが大きな割合を占めていましたが、LINEモバイルに乗り換え、SNSの通信量がカウントされなくなったことで、大きく通信量を削減できました。以前は高額な7GBのプランを契約していましたが、今は3GBの安いプランで十分。
格安SIMは「通信速度が遅い」というイメージを持っている人も多いですが、LINEモバイルに関してはそんなことはありません。LINEモバイルは他の格安SIMと比べて非常に高速で、以前使っていた大手キャリアと同じくらいの快適さです。
LINEの通信量に悩んでいる人は、検討してみてはいかがでしょうか。
関連記事:LINEモバイルを実際に使ってみてわかった速度と評価まとめ
FREETEL
(2018/2/18 追記)FREETELは経営破綻して楽天モバイルに吸収され、カウントフリーはなくなってしまいました。
FREETELは、SNSのパケット無料サービスを行なっている格安SIMです。CMに佐々木希さんや、高田純次さんを起用していて、知っている方も多い格安SIMだと思います。
以下の9つのアプリがデータ通信料無料です。
- LINE
- Pokemon Go
- Messenger
- AppStore(iPhoneのみ)
LINEモバイルと比べて無料対象のアプリが多いですね。
料金もLINEモバイルと同程度で、大手キャリアと比べて非常に安いです。
FREETELは、通信量無料対象のアプリがLINEモバイルよりも多いというのがメリットです。デメリットは、LINEモバイルと比べると速度が遅いこと。
LINEの通信量をゼロにしたい方には、FREETELもおすすめの格安SIMです。
軽くまとめ
- 4つの簡単な設定を行うことで、LINEの通信量を節約できる
- ただし、LINEの使い勝手は落ちる
- LINEモバイルやFREETELといった格安SIMを使えば、LINEの通信量をゼロにできる
LINEの通信量を確認する方法
LINEの通信量を確認する方法を紹介します。まずはiPhoneの場合。
iPhoneの場合
LINEの通信量を確認するには、ちょっとややこしい方法が必要です。
- [設定]を開きます。
- [モバイルデータ通信]をタップ。
- [LINE]の通信量を確認します。
- 下にスクロールし、「前回のリセット日時」を確認します。

これで、「LINEの通信量」と、「前回のリセット日時」という、2つの情報を手に入れることができました。
今わかった「LINEの通信量」というのは、「前回のリセット日時」から、現在までの通信量ですね。よって、前回のリセット日時から今日までの日数で「LINEの通信量」を割ると、1日あたりのLINEの通信量を調べることができます。
この画像の場合は、「LINEの通信量」が105MB、この記事を書いているのが7月13日なので、ざっくり132日ですね。計算すると、1日あたり約0.8MBになりました。
月に換算すると、30を掛けて24MB。めっちゃ少ないですね(笑)。このiPhoneではあまりLINEを使っていないので、普通の人はもっと多くなると思います。
ちょっと面倒ですが、iPhoneはこの方法でLINEの通信量を確認することができます。ちなみに、LINEだけでなく、他のアプリも同じ方法で通信量の確認が可能です。
Androidの場合
Androidは簡単にLINEの通信量を確認できます。
[設定]から[データ使用量]をタップ。端末全体のデータ通信量と、アプリごとの通信量を確認することができます。期間指定も可能。
LINEアプリはどの程度通信量を消費するのか?
LINEアプリを使うとどの程度通信量を消費するのか見ていきましょう。といっても、LINEの機能は多岐に渡ります。多いのは、以下の4つでしょう。
- LINE通話
- LINEビデオ通話
- LINEトーク、スタンプ、画像・動画の送受信
- タイムラインに流れてくる動画視聴
LINE通話の通信量
1分間で約0.3MBです。1時間で約18MB。1GB = 1000MBなので、約56時間通話すると1GBになります。
1日2時間通話するような人は、月1GBになるので無視できない通信量です。数日おきに数分〜数十分しか通話をしない人にとっては、ほとんど無視してよい通信量でしょう。
通話だけなら、あまり通信量はかかりません。
LINEビデオ通話の通信量
LINEビデオ通話は、1分間で約3MB~5MBです。仮に4MB/分として計算すると、1時間で240MB、4時間ちょいで1GBです。
音声のみの通話と比較して、ビデオ通話はとても多い通信量を消費します。使うのはWi-Fi使用時のみにする等、自分で制限を設けないとすぐに月間データ容量の上限に達してしまいます。
ちなみに、LINEモバイルやFREETELの利用者は、ビデオ通話もカウントフリーになるので使い放題です。
LINEトーク、スタンプ、画像・動画の送受信にかかる通信量
LINEトークの文字だけのチャットは、非常に少ない通信量です。無視しても良いレベルです。仮に通信速度が制限された状態でも、LINEトークは普段とあまり変わらず利用できると思います。
余談ですが、災害時の連絡にはLINEトークが重宝します。2016年の熊本大地震では、電話回線が混み合って繋がりませんでしたが、LINEは繋がったので、家族の安否確認ができたそうです。
(参考:熊本地震 やっぱりLINEか SNSが安否確認で活躍 | 毎日新聞)
スタンプも同様で、通信量はあまり消費しないようです。
画像・動画の送受信は、それなりの通信量を消費します。
画像サイズにもよりますが、例えば3000ピクセル以上の画像だと、10MB前後消費します。100枚で1GBになってしまうので、結構大きい通信量ですね。対策としては、先ほど紹介したように「写真の自動ダウンロード」設定をオフにすることです。
動画は、画質によって左右されますが360p程度の画質だと1時間で400MB程度、2.5時間で1GBになります。やはり動画系は通信量を多く消費しますね。タイムラインに流れてくる動画も同様です。
動画が自動再生される設定になっていると、勝手に膨大な通信量を食ってしまいます。先ほど紹介した「動画の自動再生」をオフにしておきましょう。
まとめ
- LINEの通信量を節約する4つの設定
- LINEの通信量を確認する方法
- LINEはどの程度通信量を消費するのか?
以上について解説しました。特に動画や画像系は、気をつけないと大量の通信量を消費してしまいます。
設定を変更することで不要な通信量を抑えることができますが、そのぶんLINEアプリの使い勝手は落ちてしまうかもしれません。
LINEモバイルやFREETELのようなLINE使い放題の格安SIMのユーザーは、通信量を気にすることなくLINEを使うことができるので、この機会に通信会社の乗り換えを検討してみても良いでしょう。
関連記事:LINEモバイルを実際に使ってみてわかった速度と評価まとめ
関連記事②:4つの質問でわかる!docomoからLINEモバイルに乗り換えても後悔しないか?
関連記事③:あなたは格安SIMに乗り換えても大丈夫?5つのチェックリスト
Q&A
細かい疑問をQ&Aでまとめました。
LINE LIVEの通信量はどの程度?
LINE LIVEのような動画配信は、視聴するのも配信するのも多くの通信量を消費します。
動画の内容にも左右されますが、Youtubeと同じくらいと考えると、中程度の画質(HQ360p)で1時間378MB、高画質(HD720p)で790MB程度が目安になるでしょう。
(参考:YouTube:動画のデータ通信量の目安・1時間でどれくらい?)
LINE LIVEの節約モードとは?
LINE LIVEには「節約モード」という機能があります。「節約モード」を使うと、データ通信量を90%以上節約できます。
節約モードにすると、動画の表示が1分おきに画像で更新されるようになります。つまり、動画ではなく静止画の状態になってしまいます。モノによっては、全く楽しめなくなるかもしれません。
音声、コメント、ハートなどは通常の状態と変わらないので、動きが少ない配信なら節約モードで楽しむことが可能でしょう。
(参考:もうパケ死しない!動画のデータ通信量を90%以上減らせる「節約モード」をLINE LIVEに搭載)
LINEゲームの通信量は?
ツムツムやポコパン等、LINEゲームの通信量がきになる人も多いでしょう。
以下の記事によると、ツムツムは30分で1.3MBだそうです。385時間やると1GBになります。通信量はあまり多くはないですね。(個人が調べた結果なので、信憑性はわかりません・・・。)
ポコパンの通信量は調べても出てきませんでしたが、自分で調べることはできます。先ほどLINEの通信量を調べたのと同じ方法です。ちょっと面倒ですが。
ちなみに、LINEゲームはLINEモバイルのカウントフリーの対象にはなりません。
↓関連記事
LINEって通話料がかかる?
めっちゃ基礎的なことですが、疑問に思っている方がいるようなので解説します。
LINE通話は、電話回線を使用しません。インターネット回線のみ使用して音声通話を実現しています。よって、電話料金や通話料は発生しません。
LINEビデオ通話やLINEトークも同様です。
ちなみに、LINEから固定電話や携帯電話にかけられる「LINE Out」や、LINEモバイルの電話アプリである「いつでも電話」は、電話回線との接続を伴うため、通話料が発生します。
関連記事:LINEの「いつでも電話」が半額になる理由と「電話かけ放題」の詳細解説
LINE通話って相手がかけてきた場合でもこちらの通信量が消費される?
電話とは違い、相手がLINE通話をかけてきた場合でも、こちらの通信量が消費されます。
電話なら、通話料金は「かけた側」が負担し、「かけられた側」に料金は発生しませんが、LINE通話は双方が通信量を消費します。
以上、細かい疑問にお答えしました。